2008年5月31日土曜日

さて本番





いよいよ発表会当日。
リハーサル中に雨が一滴二滴落ちて来て心配したけれど
なんとか曇り空のまま無事終了した。

みんなとっても上手に弾いて、ちゃんとお辞儀もして
ささやかで暖かな、いい会になった。
門を開け放していたところ、うちの前の広場まで人があふれるほど
集まって来てびっくり。
子供たちも親御さんも誇らしそうに
にこにこしている。
ドキドキしていた大人の生徒さんたちも
緊張に負けずに
いい演奏をして、
それぞれに達成感があったようだ。

まだまだ少人数で厳しいところはあるけれど
とにかく皆、音楽を好きになって楽しんでいるのが
感じられる。

それだけで私自身もやっぱり小さな達成感があった。


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2008年5月30日金曜日

サトウキビ実験室




最近エキゾチックな野菜や果物をよく見かける。
例えば「サトウキビ」。
サトウキビといえば沖縄。
行ったことはないけれど
どこで聞いたのか、
沖縄にはサトウキビ畑が広がっていて
皆サトウキビをいつでもちゅうちゅう吸っているのだ、
というイメージがある。
好奇心に負けて買ってはみたものの、どうしよう、これ。
とりあえずナイフで皮を剥ぐ。
かなり剥いでいくとやっと
水気が出てくる。
少し切って吸う。または噛むと
味が出てくる。
その水分の中にざらざらする感触がある。
これこそ砂糖だ!
なぜかお湯でゆでてみたり
こしてジュースにしたりと
意味のない実験をくりかえしたのち、
ちゅうちゅう吸うのがいちばん美味しいとわかった。

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2008年5月29日木曜日

猫スケ、病院へゆく


年に一度の予防接種を受けに、うちの猫アルバトロスを病院に連れて行った。
「え?おでかけ?ホントにー??
あんまり気が乗らないんですけどネ」

大嫌いな車に乗って、ヘビースモーカーの赤ちゃんのような声で
泣き叫んだ後、やっとこさ辿り着いた。


初めて会う獣医さんはとっても優しいお兄さん先生、
でもアルバトロス、
そんなの知っちゃこっちゃない、とすっかり腰が引けている。
ストレスか、背中をなでると短い毛がぼろぼろ抜けた。

「そうだよねー、お医者さんは意地悪だよねー」と
甘い口調の先生。
と思ったら、電話を取り損ねたアシスタントの女性を怒鳴りとばしていて
ちょっとびっくりしたけど。人間には厳しいのかしら。。

検査も注射も無事に終わって家路につく。
「がんばったから何かご褒美あげようか」
と猫バカの夫。

「はー疲れた。やっぱり家がいちばん。」

※猫日記の方がだいぶおろそかになってきましたので、
こちらに合併させました。

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2008年5月28日水曜日

てるてる坊主と謎のネッカチーフについて


おかしな天気が続いている。
晴れているのに雨が降ったり、風が強いのに(ふつうこの辺りでは風が吹くと掃かれたように青空が
広がる)曇っていたり、気温の変化も激しくて、
毎朝着る服が決まらない。
土曜日の生徒さんの発表会に向けて、てるてる坊主を作ろうか、と
本気で思っている。
なにしろ大きな扉を開け放した室内から外に向けてピアノを置き、客席は屋外に作る予定なのだ。もうすっかり宣伝してしまったし、役所から椅子を50コ借りることになっている。
雨が降ったらすっかりおじゃんだ。
ところで、てるてる坊主の歌は意外と残酷:

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
いつかの夢の 空のよに 晴れたら
金の鈴あげよ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
私の願いを 聞いたなら
あまいお酒を たんと飲ましょ

てるてる坊主 てる坊主
あした天気に しておくれ
それでも曇って 泣いてたら
そなたの首を チョンと切るぞ

雨といえば、パラパラとよく雨の降るパリで、
留学したばかりの頃びっくりしたのが
傘の代わりにビニールのネッカチーフのようなものを頭に巻いていた
おばあさんたち。
見るたびに、雨の日にビニール袋をかぶせた自転車のサドルを思い出した。
あれ、いつの間にか見なくなったけれど今でもあるのかな。

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2008年5月27日火曜日

またか!チャーミング王子

卵型のチョコレートの中におまけが隠れているキンダーサプライズ。
ここ数ヶ月、映画シュレックのキャラクタ-がおまけになっていて、
ついついコレクションしてしまった。



ジンジャーボーイとドラゴンが当たれば全員集合となったのだけど
同じキャラクターが出てくるたびに「また!!」とがっかりして、
あえなくシリーズ終了。それにしてもダブっている。
とくにチャーミング王子は5回も当たって、軍隊が組めるほど。
もう懲りごり、顔も見たくないという感じで誰かに1体
あげてしまった。

シュレックは日本語版とフランス語版と両方観たけれど、
飛行機の中で観た日本語版で、長靴をはいた猫の声が
大好きな竹中直人だったので感激した。



そしておまけの入っていたプラスチックの卵の殻には
お米を入れて、チビッコたちのマラカスに再利用。
あ、キンダー!ってバレバレだけどね。

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2008年5月26日月曜日

あれは一体なにが光っていたのだろうか


椎名誠というと日に焼けた肌に
白い歯のまぶしいアウトドアな作家、
というイメージがあって
恥ずかしながら、そのためだけに
私は今まで読んでみようとも思わなかった。
自分とはかけ離れた世界を語るのだろうと
勝手に想像していたのだ。
そんなわけで
以前、読書家の友人に
たくさん本をもらって、そのなかに
いくつも椎名誠の本があったのだけど、
なかなか手に取れずにいた。

ところが。
予想外にみごとにはまってしまって、ここ数日
彼の本ばかり読んでいる。
特にこの『白い手』という小説は
すごくすごくよかった。

もともと私は子供時代を題材にした大人の小説というのが
大好きなのだけど、
それがどうしてなのか、
この本を読んですんなりと
わかった。

例えば、冬休みに少年達がお小遣いをもって
そば屋にいくシーン。そば屋では
明星とか平凡といった大人の雑誌を
読むことができる。

「三人で黙りこんだまま片目で雑誌を、
片目でそばを見ながら必死になって充実したときをおくった」

必死になって充実したときをおくった!

そしてあとがきに

「どうもその頃、ぼくのまわりにはいつもなにかがキラキラしていた。
あれは一体なにが光っていたのだろうか」

とある。
ああそうなのよ、と私はひとりで強く頷いてしまった。
別に子供時代に帰りたいわけではない、
大人の方がずっと自由で楽しいし。
それでもあの頃は、なんというか
確かに世界が今とは違うふうに見えていたし、
学校という小さな社会で
自分の与えられた役を
皆それぞれに精一杯こなしていたように
思う。一度役がついちゃうと、そこから抜け出すのは
なかなかしんどいのだ。

だから私はよく子供の頃や思春期の頃を思い出すと
当時の自分がイタタマレナイような気持ちになる。
大変だったね。と思う。
それでも、そういう自意識があまりなかった、
またはありすぎたからこそ、
その必死さの向こうで世界は「キラキラ」していたのかもしれない。

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2008年5月25日日曜日

世界一



友人夫婦がもうすぐ1歳になる赤ちゃんを連れて
遊びにきた。
青緑色の目をしたかわいい女の子。
うちの猫アルバトロスに
興味津々で、
お互いに少し距離をとりつつ
じっと見つめ合っている。
帰り際にガレージまで見送ると、車の後ろに
「世界一可愛い赤ちゃんが乗っています」と
書いたステッカーが貼ってあって可笑しかった。
フランス人だなあ。

美味しそうな苺があったので
デザートにフルーツサラダを作った。

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分ける、捨てる、仕舞う




先日、知人に大きな食器棚を譲ってもらい、
そこにお客様用の食器や台所器具などを全部納めると
部屋がだいぶすっきりした。
結局のところ小さな家具をたくさん揃えるより、
大きな家具がいくつかある方が
ずっと片付く、ということを実感する。

それで昨日はイケアに行った。
インテリアが大好きな私たち夫婦は
ここに来るとといつも展示場からじっくり見て、
あっという間に時間がたってしまう。しかも
よけいな雑貨類についつい目がいく。
そこで昨日は出発前に
しっかりカタログをチェックして、
目的の靴箱、本棚、書類引き出し、と
脇目もふらずに
売り場に直行。
家に着いたとたん
夫は家具を組み立て、
私はそこに収納をし、夕方から夜中まで
もくもくと働いた。

靴箱は、壁に取り付けるタイプで奥行き17㎝の薄さ、こんなふうに
斜めに収納すると結構たくさん入るうえに場所をとらない。
本棚はピアノのレッスン室用、増え続ける楽譜を
時代とジャンルごとに区切り、
箱の中には小さな楽器やカード類を入れる。

片付けは心に効く。
いらないものを捨てて、
混雑したものを整理し、
仕舞う場所を決めること。
それだけで生活がだいぶスムーズになる気がする。
そして生活とは人生。

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2008年5月23日金曜日

ラストスパート


来週の土曜日、
私たちの音楽教室musicadanse
(リンク:musicadanse)の
はじめての発表会が行われる。
そこで今日はリハーサルをした。

幼児クラスの男の子が
他の子供たちや
親御さんを前にびっくりして
泣き出したり、
大人の生徒さんは「手が震えるーーー」と
弾き出したとたんにばったり止まったり、
合奏では立ち位置を決めなおしたり、
とにかくハプニングの連続。
なにしろ生徒さんは殆ど初心者ばかり、
私もこれまで勤めていた教室で
生徒さんの本番を踏んできたものの、
自分で何もかも企画してやるのは初めてなので
学ぶことが多い。

あと一週間、今日の失敗を生かして
いい会にしよう。リハーサルしておいてよかった、
と言えるといいけれど・・・さてどうなることやら。

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2008年5月22日木曜日

!!





プラタナスというとマロニエと同時に
パリを思い出す木だけれど
このあたりにも結構ある。
すぐ隣のグランスGransは
細々と流れる小川の向こうに昔風の家が並ぶ美しい村。
ここにたくさんのプラタナスが植わっている。

用事があってこの木々の中を歩いていたら
なんだか変・・・
標識がプラタナスに食べられているのを発見した!

周りを見わたすと、いくつもの木が同じように
がっぷりと標識をくわえ込んでいる。
遠くから見ると木に目玉がついているようで
まるでファンタジー映画にでてきそう。
これ、夜中だったらちょっと怖いだろうなあ。

自然の力を見せつけれらた一瞬。

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2008年5月21日水曜日

海の男たち怒る


外出時にガソリンを入れようとしたら、あちこちのスタンドが閉まっている。
なんでもマルセイユで漁師たちが石油の値上がりへのストを起こし、
石油を積んだトラックを止めるために道路を閉鎖しているらしい。
やっと見つかったスタンドでは車が道路の先までずらりと行列を作り、
スタンドのおにいさんは
「車1台につき15ユーロまで!」と叫んでいる。

確かにこのところのガソリン代ときたらまったく馬鹿にならない。
大きな船だったら、もっともっと大変だろう。

石油の値上がりは仕方ないとしても、
その分消費税を減らしてほしいというのが
漁師たちの言い分だという。
フランスの消費税は19パーセント。
ストをする気持ちもわかる。

けれど、ストの結果はハタシテ??

とにもかくにも私たちはそれからスタンドをハシゴして
ガソリンを満タンにしておいた。ふう。


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2008年5月20日火曜日

この世の星を花という



車でよく通る道に、この頃真っ赤なヒナゲシがびっしり咲いている。
ヒナゲシは英語でポピー、フランス語ではコクリコ。
だけど私はヒナゲシというはかなげな日本語の名がいちばん好きだ。
風にゆれ、太陽に透ける、薄い花びらのヒナゲシ。

宮沢賢治の『ひのきとひなげし』では
ひのきに「まっ赤な帆船」と呼ばれて気を悪くしたヒナゲシたちが
スターになりたいと姿を変えることを願う。
その願望は結局失敗に終わるのだけど、ここで哲学者ひのきの言う台詞がいい。
「スターになりたいなんておまえたち、スターて何だか知りもしない癖に。
スターというのはな、本当は天井のお星様のことなんだ」
そして「あめなる星を花といい、この世の星を花という」と言葉から
ヒナゲシはもうすでにスターであると説くのだ。

こうして考えると、スターになりたい!なんてオツムがちょっと足りなさそうなところ、
英語のポピーと言う単純な響きも
悪くない。コクリコはなんだかしっくりこないけど。


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いとこ会






二週間使えなかったインターネットが復活して小躍りする。
海外の、特に田舎での暮らしにインターネットは欠かせない。
メール、ブログ、買物、調べ物...
気づいたら私の生活は
目に見えない情報世界の糸にすっかり支えられていたのだ。
インターネットがなくなると
日本との繋がりがぷつんと切れたようで
心許ない。
ちょっと情けないけれど、これが本音だ。

それでも仕事をして、家事をして、時々遊んで、
日々は過ぎてゆく。

土曜日には「いとこ会」と称して
夫の従兄妹の集まりに出席した。
従兄妹がそれぞれ伴侶や子供を伴って、総勢30人以上、
こうして皆で集まるのは10年ぶりだそうだ。
時間をかけてたっぷりご馳走を食べ、たくさんの人と話をし、
久しぶりにのんびりとくつろいだ。

私自身の従兄妹たちは今あちこちに散らばっている。
こんなふうに全員集合が実現したらいいのに、と
羨ましくなった。

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2008年5月8日木曜日

サービス!




今日は
ヨーロッパ戦勝記念日。1945年5月8日フランス、ランスでドイツ軍は降伏し、
ヨーロッパでの第二次世界大戦が
終結した。
日本では勿論まだ戦いが続いていたけれど。

うちの前の村役場にも今朝からトリコロールの国旗が揺れている。

フランスも5月は祭日が多い。とはいえ私の教えているふたつの教室では
もうすぐ発表会があるので、休みナシ。
せっかくの祭日にレッスンに来る子供たち。せめて楽しんでくれるように、と
今日はソルフェージュの時間にグランドピアノの蓋を開けて、音の出る仕組みを説明した。
こどもたちは顔を輝かせて、ハンマーに注目しながら立ったままピアノを弾いたり
弦をそっと触ったりしている。
それからいろいろな古いピアノの写真を見て、いつもは時間がなくてやらない
大掛かりな音符カードのゲームをし、最後には打楽器の合奏をテラスでやった。
今日はサービス!

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