2009年6月26日金曜日
さよなら
最近のお天気はわかりやすい。
晴れ晴れ晴れ晴れ、ザーザー降り。
じっとしているだけで
体がほてってくるような
けだるい暑さが数日続いた後
突然雨がざあっと降る。
まるで膨らんだ空がはち切れたみたい。
去年からレッスンに来ている女の子で
ちょうどこんなお天気みたいな生徒さんがいた。
うまくいかないとぐずって怒って泣き出す子。
機嫌良くレッスンに来ても、
ちょっと注意するとすぐにむっとして、
それでもしぶしぶ治そうとしてイライラし、
最後には、できない!と叫んで泣きながらピアノを蹴ったり(!)する。
お城のような大きな家に住んでいて
いつもベビーシッターさんの送り迎え。
多忙なご両親に直接話をする機会は殆どない。
寂しいのかな
と思いながらも腹がたって真剣に怒ったことも何度もあった。
今日は、そんな彼女との最後のレッスンだった。
夏休み中にお父さんの転勤先のベルギーに引っ越すのだ。
いろいろあったなあーと思いながらレッスンを終えると、
お迎えにきたベビーシッターさんにちょっと待ってて!と言って
ホワイトボードに何か一生懸命書いている。
はい、と照れくさそうに見せてくれたボードにはぎっしりと
いいことがたくさん書いてあった。
私のことを忘れないということ
一緒にビアノを弾くために、ここに戻ってきたいということ。。
ピアノ、続けられるといいね
と私はちょっと胸がいっぱいになりながら言った。
どんな仕事も出会いと別れの繰り返しだ。
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