2013年2月6日水曜日

いつか歩いた道を通ってくる友達


↑『月の砂漠をさばさばと』北村薫、おーなり由子

週が明けて
最後の検診に行ったところ
今まで3ヶ月くらいしっかり頭を下に向けて
左側に背中を向けていたメロディカちゃんが
右に回転したらしい‥
そういえば前日に、ものすごい胎動があったっけ。


よくわからないけれど
産まれる時は左に寄っていないとダメらしく
これは遅れるかもネ、と先生。
前回告げられた予定日はバレンタインデーの頃、ということで
すっかり来週に産む気満々だった私、
ええっと絶句してしまった。

と言っても明日産まれるかもしれないし、
こればっかりは誰にもわからないんだよねえーと
ノンキな先生。

ちょっとセンセたのみまっせ!と言いたいのをぐっとこらえつつ
だんだん、ちびまる子ちゃんの登場人物のような斜線が顔に張り付く私‥

帰りに夫が車の中で


だからさー、君のオーガナイズしすぎる狂ったところに
すでに赤ちゃんが反抗してるってことじゃないの?
そればっかりは妊娠中の女性ホルモンも作用しなかったもんねえ


と言った。

確かに
「趣味はスケジュールを立てることですっ!」と言えるくらい
チマチマ計画を練るのが大好きな私にとって
予定がわからないというのはものすごいストレス。

陣痛やら破水やらが
いつくるかわからないなんて、もうドキドキしちゃって
とっても困るんである。


ここ2週間くらいは
毎日生徒さんの宿題ノートに
2ヶ月分の宿題を日付や番号を振って細かーく書き込み、
親御さんたちに苦笑された。


もっと僕のように柔らかい頭で臨機応変にさ!
と、夫は高らかに続け
アンタ臨機応変すぎていつも行き当たりばったりじゃないの‥と思いつつ
ま、仕事はともかく
自分で自分の管理をするのは良いけれど
それを人に押し付けるのは確かにいけない、とハッとする。



さて私の理想のママは、この『月の砂漠をさばさばと』に出てくる
お話をつくるのが職業の、さっぱりした、でも愛情豊かな
トモダチみたいなお母さん。


「自分のいつか歩いた道を通ってくる友達の、
哀しみやおびえや喜びを見つめる目と、見つめられる小さなさきちゃんを
書いてみたいと思いました。」

という著者のあとがきにあるように
自分の子供の頃の気持ちを決して忘れずに
エラそうな気持ちにならずに子育てしたいと思っている。

そうだったそうだった

産まれる前から勝手に予定を決めちゃってごめんよ
好きな時に出て来たらいいからね。


ってもうこんなに育っているんですけど‥
明日で39週です。



ブログ村ランキングに参加しています
merci !

にほんブログ村 猫ブログ シャム猫へ