私たちがピアノをカスタマイズして
紙芝居コンサートを始めた去年の5月から4回目の舞台でした。
宮沢賢治の『いちょうの実』は
いちょうのお母さん(木)と、彼女の子供達(実)の旅立ちのお話で
私は母になった年にこの挿絵を描きました。
娘もまだ赤ちゃんだったのでよく寝てくれて、彼女が眠ったとたん
絵筆を握り、ピアノを弾いた日々を思い出します。
もう赤ちゃんではないけれど、お昼寝の間や夜眠ってから
サイレントピアノで練習するのは相変わらず、
シッターさんに預けるのは教えている時間だけなので
幼稚園に行くまではこんな感じが続くことでしょう。
育児もしたい、家事もしたい、教えたい、弾きたい、描きたい‥たいたいばっかりで
なにもかも中途半端ではいけない、と思いながら
これが私らしいバランスなのかもと思います。
昨日のコンサートの間、パパとおじいちゃんおばあちゃんと聴いていた娘は
こらえきれずに最後の拍手のあとで舞台に走って来てしまいました。
小さな会だったので皆さん暖かく笑ってくださりホッ。。。
後から
いちょうのお母さんと娘さんを抱いたあなたの姿が重なりましたと
言って下さった方や
感動しました!と言いに来てくれた中学生の女の子達、
作曲者や作品について質問を受けたり、
思いがけず知らない方にもたくさん声をかけて頂きました。
朗読のミュリエルと暖かく迎えてくれたアソシエーションの方々、
そしてピアノ運送を手伝ってくれた友人達、娘をみてくれた家族に感謝します。
本当にひとりじゃなんにもできないもんなあ。