この時期は
元気いっぱいやる気いっぱいの新入生さんたちもいれば
学年が変わって宿題が増えて
ピアノの練習ができなかった、
中学生や高校生になって
通学時間が増えて大変になったと
急に態度が変わるコもいて
その度にどうしたもんかとため息をつく。
私には昔から
旅行の初日に帰る日のことを考えたり
入学式に卒業式を思い浮かべるような
こころの準備をしすぎるところがあるので
子供達のレッスンに来る顔が曇っていたり
レッスン中に上の空みたいなときは
必ず胸がチクッとする。
だからレッスンの前にはなるべく
元気?学校はどう?とかちょっとおしゃべりして
(聞かれなくても自分から話す子がほとんだけど)
近すぎず遠すぎずの距離をいつも保っていたいと思う。
フランスで教える仕事をしていて一番多いのは
ご両親が離婚することになってピアノどころじゃなくなるというケース。
毎年数人いる‥。
離婚後も親御さんたちが子供達のことをしっかり考えて
どちらの家にもピアノを置いてちゃんと練習ができる子もいるけれど 新しい生活のリズムをつかむにはどうしても時間がかかる。すこししたらケロッとして
誕生日やクリスマスのプレゼントも2倍になった!とか
喜んでいる子もいるくらいだけど‥
はりきってレッスンに来ていた子が突然やる気を失うには
絶対理由があるのだ。
もちろん学校や家庭の事情だけではなくって
教える側の私にも問題がなかったか?と
考えてみる。
自分自身がやる気を失ったときはどうだったか
やる気が湧いて来たのはどんな時だったか
思い出してみる。
いろんな時があるけれど
できたら子供達のサインを見逃したくない。
そしてその小さなサインを
こちらはただすんなり受け入れて
落ち着いて一緒に解決策を探すだけ。
それしかないと、この頃思う。
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