2012年7月12日木曜日

愛にコタエル



Pour une fois depuis très longtemps,
nous avons réussi à faire refleurir une orchidée !

胡蝶蘭を初めて買ったのはずいぶん前。
当時私たちはパリに住んでいました。
都会に嫌気がさして
小さなアパートの中に引きこもって
植物の管理人みたいになっていた相方が
ある日むっちゃ高い欄を買って、
これを育てるのだ!と言い出したのです。
17区にある欄専門のなにやら気取った店で
いろいろウンチクを聞かされてすっかりその気になったらしい‥
内心ぎょっとして、初心者なのに高すぎるじゃろ!と思っていた私、
その欄が数ヶ月も保たずにぱったり枯れたときには
ここぞとばかりにそりゃあ責めました。
アンナニタカカッタノニネー!って。


それ以来、
もう欄はやめた、と言いながら
ヨソ様の家で美しく咲いているとキレイだねえ、と
やっぱり羨ましくなっていました。そして私もだんだん欄に魅了され始めました。

それから生徒さんに頂いたり、自分たちで安くで買ったりして、
現在うちには3鉢の蘭があります。
ガラスの鉢に入れていつも湿気を絶やさないやり方を教わり
根気よく世話をしてきました。
花は散ってしまっても、なんとか枯らさずにいること3年目、
そしてなんと今週、初めて花が再び咲いたのです!

なんでも時間がかかればかかるほど、結果が出た時は
さらっとうまくいったときの何倍も嬉しいものです。

上の写真はいよいよ花が開きはじめた3日間の記録。



Voici notre petite terrasse  dont Jean-Michel s'occupe si bien...

それにしても
旦那はんは毎日この小さなテラスで少なくとも30分は過ごします。
お水をやって、枝を切って肥料をあげて‥

それはたいてい私が夕ご飯の支度をしている時間帯で、
時々台所のドアを開けて
植物に話しかけているような彼の後ろ姿を見ます。

あれまーこの人、ほんとに緑が好きだったんだワ‥

初めての欄を枯らしてうなだれていた彼に
あの時厳しいこと言って悪かったなあー

植物は私みたいにイヤミを言わないで
彼の愛情にちゃんと答えてくれそうです。





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