2013年1月8日火曜日

弾き切る



Les samedis classiques, récital de Jean-Michel

クリスマス休暇の最後の週末は
土曜コンサートシリーズ、
今回は夫ジャンミシェルのリサイタルでした。



北風吹き荒れる土曜日、
寒い教会で鍵盤が冷たい‥と言いながらリハーサル中。
スーツのワイシャツの下はユニクロのヒートテックです。
プログラムは
シューベルト&シューマン




大好きだったベートーヴェンの亡くなった翌年、
すごい勢いで
3つのピアノソナタを書き上げて
そのわずか2ヶ月後にベートーヴェンの後を追ったシューベルト。
21番はその最後のソナタです。
それなのに
全楽章を通して重たさ暗さの殆どない
到達したような清々しい明るさがあって
本当に美しい曲です。


そしてシューマンの交響曲的練習曲。
渋めシューマンのピアノ曲の中では
派手なパフォーマンスに富んだ
テクニックたっぷりの曲。


なにやら怪しい新興宗教の教祖のようなポーズですが
コンサート後に挨拶をしています。


実は私の妊娠がわかったこの夏から
夫はずっと体調を崩していました。
夏には原因不明の湿疹が全身に出て、
秋には座骨神経痛、そしてクリスマス休暇には
いきなりガストロ(日本のノロウィルスのような胃腸炎)‥
悪夢のような数ヶ月。

どっちが妊婦かわからないね、
と皆に苦笑されるほどの体調の悪さ、
私といえば
会う人ごとに
ふっくらして元気そう!顔色もいい!と言われ
全くヤツれることもなく
彼の生気を吸い取っているような気分になるほど‥


というのも
ひげ面の見かけよりもずっと神経過敏な夫は
赤ちゃんのことが心配で心配でたまらなかったのです。


エコーに行くたびにインターネットの
胎児標準サイズと比べて眉間にしわを寄せ
助産師さんに
パパのための心療科やホメオパシーを薦められては

妊婦でもないのに情けない‥とまた落ち込み‥

なので今回の本番はギリギリまで広告も出さないでいて
ポスターが張り出されたのはわずか一週間前。
それでも小さな教会が満杯になったので
驚きました。

寒い中足を運んでくださった方々、
準備や後片付けを手伝ってくれた友人や家族に感謝です。


本人は納得のいく演奏ができなかったと言っていますが
お客さんには喜んでもらえたようで温かい拍手にホッとしました。

投げ出さなかった勇気に私も拍手を送りました。

そうこうするうちに、新学期も始まって
もうすぐ臨月。
これでふたりとも安心して出産に臨めそうです。



おつかれダンナはん!




ブログ村ランキングに参加しています
                   merci!

にほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へにほんブログ村 猫ブログ シャム猫へ