誕生日会に招かれた。
この生まれた日、というのが
フランスでは
一大イベントで、
みんな誕生日には
家族や友人を
集めてパーティーをする。
日本だったら
子供、またはお年寄りを
「よくぞ生きました！」
という意味を込めて
お祝いする、
それ以外の
誕生日を祝うのは
若いカップル位
じゃないだろうか。
ところがフランスでは
ピエール39歳、とか
アンヌ52歳、とか
まあなんでも良いけれど、
とにかく皆みんな
お祝いするのだ。
要するに国民性というか、
単にお祭り好きなんだろう。
とはいえこの日は
かわいい３歳の
男の子の
誕生日ということで
大人達は大きくなったね、と
目を細めてお酒を飲み、
子供たちは
プレゼントに
目を輝かせてケーキを食べ、
盛り上がった。
だいたい私は大勢集まるパーティーと
いうのはあまり好きじゃない。人見知りなのだ。
ところが子供がいると世間話をしなくてもすぐに仲間に入れ、助かった、とホッとする。
この日は主役のいとこ、８歳の女の子が真剣に平泳ぎを教えてくれた。
外でのパーティーにプール、と聞いて、ちょっと恐ろしくなったけれど、
もちろん私は紫外線よけにクリームをしっかり塗っていたし、
子供たちも帽子をかぶっている。
日光にずっと当たって喜んでるのはパリジャンだけ！と誰かが笑って言った。
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