2011年2月27日日曜日

詩的猫 Poétique Albatros

Quand Albatros a envie de quelque chose,
il essai de nous faire comprendre en nous regardant tous simplement
jusqu'à ce qu'on le remarque...


アルバトロスは

なにか言いたいことがあるとき


人間がわかってくれるまで
無言でひたすら
訴え続ける

こんなふうに
わかってくれるまで
いつまでも

日本で流行っているという猫カフェの新聞記事を読んで
アルバトロスだったら気が狂うだろうなと思った

彼は人見知りなのだ

誰にでもすぐに甘えるエベンヌと違って
本当に気を許した人にだけ
そっと寄り添う

人見知りは去年エベンヌがやってきてから
エスカレートして
今では私たち以外の人に近づくことはめったにない

うちにくるお客さんはたいてい甘え上手なエベンヌに
注目するけれど
アルバトロスを少し遠くから見て
不思議な猫だね、と気に入る人もいておもしろい

情熱的でわかりやすいエベンヌに比べて

アルバトロスはなにか仕草や表情に憂いがあって詩的だ




猫の表現方法もいろいろある


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2011年2月26日土曜日

星空の音楽 ウルマス・シサスク

先日注文した楽譜が届いた。
ちょっと高かったけれどすごくキレイな本。
そっとめくってはじめの1音を弾く時の静かな興奮といったら。。。

エストニアの作曲家ウルマス・シサスクの『星の組曲』
以下、舘野泉氏の記事より
ウルマス・シサスクは1960年、バルト海に面したエストニアに生まれました。優れた合唱の伝統を持つこの国の首都タリンは中世から文化都市として栄え、いまだに古都の面影を豊かに残しています。第二次世界大戦中はナチス・ドイツに選挙され、大戦後はソヴィエト連邦に組み込まれるなど、苦難の歴史を経てきましたが、現在は共和国として独立。欧州連合の一員となる日も近いようです。
フィンランドの首都ヘルシンキからタリンまでは、高速艇でわずか一時間半。距離的には青森から函館ぐらいではないでしょうか。フィンランド、エストニア両民族のルーツはともにフィン・ウグル語系で、周辺のスラヴ、スカンディナヴィア、ゲルマン、アングロ・サクソンなどとは、全く異なった言語を話します。
数年前にヘルシンキのレコード店で、シサスクのピアノ組曲「銀河巡礼」のCDを見つけました。水がめ、琴、オリオン、海蛇、ペルセウスなど、北天の29の星座を各章のタイトルとし、更にそれらの星座から引き起こされた夢、幸福、凝固、永遠、瞑想などのイメージが副題としてついています。未知の作曲家の、しかも演奏時間50分を超す大曲でしたが、透明な音空間に、神秘性、原初的な爆発力、緊張感、豊かなドラマ性を込めながら、しかも全体を支配する調和と静寂の息を潜めるような美しさが見事で、一気に聞いてしまいました。翌日、楽譜を求めて読んでみると、壮大な全体像を形成するひとつひとつの曲は、純化された極めて単純な音型から発し、徐々に形を変え、重なり合い、次第に複雑に織り成されていくのです。そこには、小さく単純なものから大宇宙が形成されていく姿が、手に取るように見えました。
シサスクは、天体観測を趣味とした祖母の導きで、幼い時から星の世界に魅入られていました。現在ヤネダにある彼の仕事場は《星の塔―ヤネダ音楽観測所》と名づけられ、そこで天体望遠鏡と鉛筆、消しゴムの助けを借りて、作曲に没頭しているのだそうです。彼のピアノ曲は全て天空に関係したもので、前述の「銀河巡礼―北天」に続く「南天」、ソナタ「天の川」、ソナタ「アンドロメダ」、そして「黄道十二宮」などがあります。1987年、彼は惑星の自転周期から星の周波数、音の周波数を計算し、惑星のハーモニーを論理的に引き出したそうです。その後、銀河と星の理論上の数から、宇宙全体の音のテクスチャーを導き出しており、またカトリックに傾倒することによって、現世と来世の徳への興味を深めたといわれています。




この曲に合わせて谷川俊太郎氏が書き下ろした詩を
岸田今日子さんが朗読し、
フィンランド在住のピアニスト舘野泉氏がピアノを弾いている、という
ものすごーーーーく贅沢なCDをもっている。
どうしても弾きたくて探し求めた楽譜。
日本では絶版になっていた。

そして本人が弾いているヴィデオも発見。
この曲はシサスクが14歳のときに書いた曲とか、、
あまりにも純粋な美しい響きを何度も聴いた後に
この映像を見た時の夫の感想↓
え!シサスクってこんな木こりのおっさんふうなの?!
‥でもでも私は彼の飾らない感じ、曲のイメージとぴったりだと思います!




こちらは『ミルキーウェイ(天の川)』という連弾の曲、
(関係ないけれど私は昔ミルキーという犬を飼っていた)
6月の連弾コンサートは天気が良ければ星空の下になる筈!
そしてコンサートのテーマ「旅」にぴったり。
たまにはこんな現代曲も‥チャレンジです。
あーわくわくするなあ  merci!にほんブログ村 猫ブログ シャム猫へにほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へ

2011年2月25日金曜日

心の中では‥

次回の土曜コンサート(3月5日)は
リストの生誕200年を祝うピアノリサイタル

演奏はジャンミシェル・ルノー
(うちのダンナはんです‥)
曲目は
バラード第2番
詩的で宗教的な調べ第7番「葬送」
ピアノソナタロ短調

です。

何時間もずーっとピアノに向かっている相方を横目に
ヴァカンス中の私。
と言っても先日の水疱瘡でお休みしたぶんの代講があったりして
結局あんまり休みって感じがしない。

去年の今頃は、山行ったり海行ったりしてたんだけどなあーー


最近出かけるのって森とか近所の家とか
殆ど徒歩だったので
今日はひさしぶりに用事があってマルセイユに行ったり

(あの街で運転をする、ということは一生に一度もないだろうと
毎回思う交通ジャングルの港町マルセイユ!)
帰りにお友達の赤ちゃん見学に寄ったり

(赤ちゃんってあんなにちっちゃくてあんなにかわいいんだ!)
それからスーパーでまた別の友人に会って立ち話したり‥
(彼女は産休が終わって仕事を再開したばかり、
超ダルいわ!とため息をついていた、
多くのフランス女子ってただでさえダルそうなのに!
それだけでなにか
いやいや今日はまた随分出かけたね!なんて気分になって
夕方からお風呂に入ってしまった。


ああ旅に出たいなあー

と思いながら本読んだり映画見たりして
せめて心の中では遠くに行く。

ま、そんな時もありますネ


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2011年2月24日木曜日

うちでイタリアン

La recette de Paola,la vraie italienne!




イタリア人のパオラに教わったパスタレシピ

ゆでたブロッコリーをミキサーにかけて
オリーブオイルで焦げないように炒めた大蒜と唐辛子と
絡めるだけ



とても簡単でとても美味しい
イタリア人のパスタのレパートリーと言ったら
もう100種類くらいあるんだって‥
また教えてもらお!

森もだんだん青々して来た
今日この頃です



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2011年2月23日水曜日

光の下で輝く飴ちゃん、それから不良娘改め。。


ケーキのカラメルの余りで出来た飴ちゃん




余りで出来たものってちょっといい。

昨日はひさしぶりにパリからお客さんがあって楽しかった。

随分会っていなかった、その間に
家族(たとえばちいさな娘ちゃん)や
話せる言語(たとえば彼の日本語)や
特技(たとえば彼女の長距離マラソン)が増えている、

そういうのってすごいな。

まるで別の人生だ。


私たちも然り。
増えたり減ったり
って体重じゃないけど。

別の人生みたいでも

やってきたことの続きにあるなら

やっぱり同じ人生。


猫生だって続いている↓


あたしはね
Moi,




不良娘改め今じゃあセレブなのよ!
だから顔出しすぎるとまずいのよね
Comme je suis célèbre,
je ne veux pas être vu sur internet...!


いやほんとにまずいのよ
C'est vraiment embêtent...

もうあたしのことは忘れてほしいの!
Oubliez-moi!



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2011年2月21日月曜日

あの光はどこまで

Une grande promenade agréable avec Theresa & Erasme....
テレザとエラスム(ワン!)の散歩に同行
近くでもまだまだ知らないところがあります
逆さまだけどいいのかな?


鉄ものに弱いのだ

ああいいなあーこの感じ
とても物語がある


私が大人になってよかった、とつくづく思うのは
スキなこととスキでないことの判断がだんだんくっきりしてきたからだ。


もっと若い頃は大人ぶって飲めないお酒を飲んでみたり
楽しいのか楽しくないのかよくわからないまま騒いでみたりして
よく空しい気持ちになった。


そしていろいろ経験して
私は最近子供のころ一番スキだった自分の根っこが
ぜんぜん変わっていないことに気づいた。


好きな絵や文章や音楽の感じがやっぱり同じで
それを確認するためにも
いろいろ違うものを知るのは大切だったし
まだまだ知らないことの方が多い。


だけどああここに戻ってきた!と思ってから
やっと楽しいがつらいより勝って、
自分の中から何かと常に闘っている感じが抜けた。


たとえば私はこんなふうに休日に散歩したり
お風呂で本を読んだり
絵を描いてお話を考えたり
好きな曲をじーんとしながら弾いたり
そういう静かな地味な時間に
いちばん気持ちがゆったりする。


それで時々おしゃれして外出したり
人前に立ったり
旅に出たりする
ハレの日があって、
そのくらいがちょうどいい、と思っている。


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2011年2月20日日曜日

LA QUINTE JUSTE 完全5度


Dans la série française "Kamelott",
il y a une épisode sur l'harmonie musicale du moyen âge.
J'ai trouvé une vidéo avec la partition.
C'est simple et drôle!



私の大好きなフランスの歴史ドラマKaamelottカムロット。
制作者のアレクサンドル・アスティエールは
自身が監督、脚本、主演、そして音楽も担当するマルチな才能の持ち主だ。
しかもこのドラマには彼の両親に弟さんも出演していて
それぞれ味のあるすばらしい役者さん。

そしてこのドラマの中で、中世の音楽の特徴がわかりやすく説明されていて
とても笑えたのだけど、
そこに楽譜を加えたヴィデオを発見した。(上↑)
その頃教会では完全音程の和音のみが良いとされ、3度や6度は禁止されていた、という
信じられないような状況をユーモアたっぷりにスケッチしている。
(和音音程=同時に響く音の幅)



難しそうなことをなるべくシンプルにわかりやすく説明する、というのこそ
難しい、けれど一番大事なことだと私は信じている。

だからこういうの、ほんとにスキです。






そしてカムロットは衣装や背景もすばらしいのです。


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2011年2月19日土曜日

猫って寒がり

アルバトロスにしがみついて眠るエベンヌ

寒い夜でした‥


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2011年2月17日木曜日

片思いの追いかけっこ

Très jolis cadeaux de ma petite élève(8ans)...
こんなにかわいいプレゼントをもらった。
8歳の女の子が自分で縫ったんだって!
色鉛筆をいれるのにぴったり!ありがとう。

それからこれはお守りだよって

こんな光ってるお守り初めてもらった。


仕事がなかった時期があるので
今でも仕事を休むということにすごく抵抗がある。
だいたいフランスの学校は2ヶ月おきに10日以上のバカンスがあるんだし、と
具合が悪くてもなるべく頑張って休暇中に入院したりしていたけれど
今度はバカンスまであと少し、というところで
水疱瘡になってしまった。
人に移る病気だからやむを得ず数日の
休みをとって、今週から復活。
その復活後にもらったプレゼントだからよけい嬉しかった。

昨日は一日中レッスンの日。
子供たちの会話ってほんとにおかしい。

例「あのね、アレクシー(仮)ってあんたに恋してないってよ」
「べつにいいの!」
「いいの?アレクシーのこと好きなんでしょ?」
「いいの!例えばポール(仮)はあたしのこと好きだけど
あたしはポールじゃなくてアレクシーが好きなんだから
そういうことってよくあるのよ!」

‥片思いの追いかけっこ?
なんだか切ない台詞、小学校2年生にして悟っています。


ところでその瞬間、私の頭の中は『永沢くん』(さくらももこ)の一シーンで
いっぱいになりました。。。↓

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