2014年7月15日火曜日

美味しいカラフル



Excellent ! Le panier d'Albert ...

スーパーで買う野菜が年々美味しくなくなっている。
中身がスカスカのトマトや、
カチカチ、または熟れ過ぎてフニャフニャのアボカド‥全然腐らないズッキーニなど
どうやって作ってるの、となんだか心配になってくるほど。

そこで前から気になっていた、近所で野菜を作っているお兄ちゃんからパニエを買ってみた。
パニエとは籠のこと。週に2回配達日が決まっていて、
前の日に電話をすれば野菜たっぷりの籠を届けてくれる。
中身を指定することは出来ないのだけど
彼の作る色とりどりのオリジナルな野菜はどれも味が濃くて本当に美味しい。
トマト、ズッキーニ、茄子、ジャガイモにタマネギ、バジル‥
これだけ入ってなんと10€! なにより出処の分かっている安心さが嬉しい。

毎日たっぷり野菜を食べて元気モリモリです。





2014年7月11日金曜日

海の癒し


とうとう7月、とうとう夏休み

海水浴をしました!

Le 1er bain de mer !
娘にとっては初めての、
私にとってはかなり久しぶりの、

見るだけじゃない浸かる(泳ぐ、とまではいかない)海!


嬉しくって楽しくって
皆ではしゃぎまくり、自然の大きさを感じた週末。
さて30代後半にして
ずっと避けてきたフランスでの海デビューをしてしまった母は
30分おきにクリームを塗りたくり
砂浜をウロウロしていたのですが

砂遊びの手を止め
むくっと起き上がり
ずんずん海に入っていく娘に手をとられ
気づいたら海水浴。

つ、つ、冷たい!と悲鳴をあげた数分後

あら、なんか海って癒される‥?とジーンとしている自分を発見。
我ながら単純だけど、海には本当にそんな力があるようです。

とくに地中海の波は穏やかで優しく
86歳にして
この時期は毎朝海にいかないと元気が出ない
というマミーの気持ちが
なんとなくわかりました。

海辺には赤ちゃんからお年寄りまでたくさんの人がいて
皆嬉しそうにニコニコしているのもいい。

あーーあーーとうとうここまで来ちゃった!







2014年7月2日水曜日

ひそやかな花園




ほんがよみたい
ほんがよみたい
ほんがよみたい

かつて活字中毒を自覚していた私が
ここ数ヶ月まともに読書をしていないことに気づいた。

読むとしたって
エッセイとか子供の本に
ちらりと目を通すだけ

1歳半の娘と暮らす日々は、
それこそ絵本の中を生きているようなものなのだから
いいよいいよ、また読めるようになる、なんて思っていたのだけど

やっぱり禁断症状が出てきた。

つまり、ちょっとでも時間があると余計なことを考えて
イライラしてしまうのだ。
喉がからからに乾いているみたいに
自分の中が空っぽになってきて
しんどい。

小説を読んでいるとき、もちろん本にもよるけれど
私はたいてい他のことを忘れられる。

その風景に入り込んで登場人物に感情移入して
日常の些細なことなんてどうでもいいように思える。

とはいえ育児も家事も仕事もどうでもよくなっては困るので
本にのめり込めるのは娘を寝かしつけてから。

そんなわけで
久しぶりに長編小説をちゃんと読んだ。

角田光代の『ひそやかな花園』

結論から言うと
ただただすんごく面白かった。

角田光代の残酷でリアルな世界と、一筋の救い。
私は基本的に女性作家の小説が好きだけど
角田光代はここ数年で一番読んでいる作家かもしれない。

鋭さと優しさのバランスが絶妙。
そして飾らない文体は飽きがこない。


スリリングな部分もかなりあるので
あらすじも感想も省きますが

親になってもならなくても
人はそんなに変わらないし
絶対正しいなんてことはないんだって実感して
楽になれる結末。



そして国民的口癖は
[セ パ マ フォート 私のせいじゃない ]、
人のせいにしてばっかりのフランス人にもぜひ読んでほしい‥笑