2008年1月31日木曜日

春になったら



クリスマス市の試食が好評で、
役場の文化係の人に
春になったらお寿司の会をしましょう
と言われた。
それで昨日その会とついでにコンサートの打ち合わせも兼ねて
うちで会食となった。
日本では別に魚ばっかりではなく
お肉もパスタもよく食べるのだ、というと
えっそうなの?と
びっくりしていた。

電線に止まった鳥。遠くにノートルダムが見える。
マルセイユの実家より。

2008年1月29日火曜日

日本発見


日本領事館に用があり、マルセイユに行った。
帰りに気になっていた日本の雑貨屋さんに寄る。
6区のカステラヌ駅近く、小さなお店の並ぶ賑やかな通りに
そのお店「飾りや」はあった。
白い壁のすっきりしたスペースに繊細な和食器や小物が飾られている。
とても感じのいい日本人女性が、フランス人に日本の文化を紹介しながら、
マルセイユでは少ない日本人同士が集まったり知り合ったりできる場所をつくろうと
オープンしたばかりのお店だそうだ。
もう日本を、そしてパリをも離れたのだからと心に決めながらも、
小さなホームシックが疼いてやまない私だったので、ほんのちょっとお店を覗いて
日本語で話をして....
というたわいもないことですっかり元気をもらってしまった。
そしてこれは一目ぼれして買ったミニチュアの車箪笥(ちゃんと引き出しがあく!)。
Kazari-ya 17rue Docteur Fiolle 13006 Marseille

2008年1月27日日曜日

団体→政治→派閥



毎週日曜日に野菜を切り刻んで冷凍する。こうすると忙しい平日もちゃちゃっとご飯の用意ができる。
それにしてもこの野菜の彩りよいこと。                    
ところで昨日はコルニヨン・コンフーの新年会に出かけた。
なんでも3月に選挙が迫っているらしく、村長さんの演説も鼻息荒く力強い。
結婚しても日本国籍を残した私に選挙権はなし、ただただ好奇心で周りを見ていると
拍手する人、苦い顔の人、と反応もそれぞれだ。
フランス人は政治と宗教の話をしだすと止まらない、とよく言われる。
こんな小さな村でも新しい建設物について、他の地域との関係について、学校の給食費について、と
問題はいつも山積みのようだ。
現在の組織に反対する覆面グループが結構過激な(ふざけた?)新聞を刷っていたりする。
例えば駐車場に新しく立ったぼうっと光る街灯について
《中世の景色にダースベイダーのライトセーバー登場?!(映画スターウォーズで戦士がもっている光る武器)》とか。「暇な人もいるのねえ」と私がノンキに言うと、
連れ合いは「反対派がいるから事が進むんだよ」とフランス人らしく答えた。

2008年1月25日金曜日

リズム


結局大都市というのはひとつの国のようなものじゃないか、と最近思う。パリも東京もそこだけが非常に発達していて国の顔みたいに見えるけれど、本当はそのまわりに全然違う生活が広がっている。どちらがいいにしろ。なんていうことを漠然と夕方雨戸を閉めながら考えた。この家に住んでから、毎朝すべての雨戸を開け放し、日が暮れたらしっかり閉める、という一定のリズムを見つけた。一定のリズムは生活を締める。

2008年1月23日水曜日

魔法



人形劇を観にいった。小さいとき、学校で見た「うりこひめ」をなぜか今でもよく覚えているけれど、人形を前にしたこどもたちは本当に魔法にかけられたように輝いている。物語が白黒はっきりしていること、参加型(人形たちがこどもたちに話しかけ、こどもたちが夢中になって答える)であること、確かに魅力にあふれている。そして劇が終わった後でも人形師は前にでてこない。小さな夢を壊さないようにしているのだろう。なるほど。

2008年1月22日火曜日



ここ数日青空がつづく。うちの前にあったアカシヤの木は元気そうに見えたのに、実はすっかり病気だったんだそうだ。それでひと月ほど前に根っこごと引き抜かれて、菩提樹の若木が2本植えられた。こんなに天気がいいのに、というより急な気温の変化によるのか風邪を引いている人が多い。連れ合いも昨日から高熱を出してふらふらになっている。頑丈そうな見かけなのでよけい同情を引く。熱がでたら、とにかく暖かくして水分と糖分をたくさん取ること。

2008年1月19日土曜日

犯人はだれだ


パリの知人が日本の本を送ってくれた。引っ越す時にもたくさんたくさん本をくれた友人がいて、ありがたいことに今でも本に困らない。というのも日本語の本専門の図書館や書店などがいくつもあるパリと違って、ここでは日本語はとても貴重なのだ。そしていくら勉強になる、といってもフランス語ばっかり読んでいると頭が痛くなってくる。
というわけで推理小説を開いたらどうしても犯人が知りたくなって、あっという間に読んでしまった。

2008年1月14日月曜日

したたる


このところ雨がよく降る。家にいながら雨の音を感じたり水しぶきでぼやけた窓から外を見るのは結構好きだ。それでもやっぱり出かけるときは嫌だなあ。第一傘を持つのが嫌い。荷物になるし、忘れそうだし、だから日本では軽くて安いビニール傘ばっかり愛用していた。ところで傘っていう漢字はよくできている。本当に傘って感じがするもの。それから「暗闇」、ここに音という漢字がふたつも入っていること、これには何か意味があるんでしょうか。

2008年1月11日金曜日


もうずっと前から活字中毒である。たぶん字が読めるようになってからすぐに。ひとりっ子だったからかもしれない。空想癖が強すぎてちょっと周りが心配するような子供だった。今もいつも2冊か3冊並行して読んでいる。だからうちには、たとえばお茶を飲みながら、お風呂に入りながら、寝る前に、とあちこちに栞のはさんだ本が置いてある。私にとって読書は旅だ。ページをめくるといろいろな世界に旅立てる。それは知らない土地だったり、別の時代だったり、あるいは誰かの心の中だったりして、こんなに興奮することはない。そしてなによりいいのは「いつでも帰ってこれる」ということ。たとえば映画は途中で止めるのがむずかしい。テレビだって別にスイッチを切ってしまえばいいのだけれど、あの強烈な受身の姿勢をさっと現実に引き戻すにはちょっと力がいる。もちろん読み出したら止まらない推理小説などもあるけど、よし、ここまで、と本をぱたんと閉じる時が私は好きだ。そしてその時少し心が鎮まっていたり、勇気がむくむくと湧いていたり、違う自分になっているのを感じることもある。大学で美学の時間に「感動するということは、それを知る前と後では自分の中で何かが変わっているということです」と言った先生がいて、私はそれこそ、その言葉に感動してしまった。音楽もそうだ。演奏をしていて時々すうっと旅立てることがあり、聴いてくれる人も、それぞれどこかに旅立ってくれるといいなあと思う。何かを知る前と後で内側に変化がおこるということ、それはやっぱり旅じゃないか。だから人は旅立つんじゃないか。最近寝る前に読んでいるのは「図書館司書」というフランスの子供向けの本で、ますます遠くに行けるようにノートに訳をつけている。

2008年1月10日木曜日

小さい力



音楽教室の幼児クラスカードを作った。ちゃんとできた日はシールを貼る、というのはどうだろう。なにしろチビッコたちのエネルギーときたら大変だ。毎回毎回が勝負である。

2008年1月7日月曜日

日曜日、路地裏、これから




週末にダンナの仕事でバンドールに行った。海岸を目の前に、色とりどりのお店がたくさん並ぶ明るい街だ。
とくに路地裏がいい。今、これからの生き方を一生懸命考えている。

2008年1月5日土曜日

新年



そして早くも2008年。手帳の表紙に自分で布と皮を張る。こういう大判の手帳はたくさん書き込めて嬉しい。引っ越して以来、ここのノンビリしたリズムに負けそうになっているので、気を引き締めて予定を書き込む。以前私はいつも自分で線を引いて手帳を作っていて、そこに朝から夜までびっしり時間ごとのプログラムを書き込んでいた。そうしないとどうにも自分の管理がうまくできなかった。なんとなくここ一年くらいやめていたのだけど、今年は再開することにした。「昨日も今日だったし、明日は今日になるし、つまりいつまでたっても今日なんだ」と言った人がいて、ちょっとハッとしたので。