ぎょっとされることが多いので
フランスではあまり口外していませんが
じつは いまだに授乳をしていました。
2歳になったらやめようね
おっぱいバイバイね、と
毎日言い続けて2ヶ月。
言ってみれば親離れ子離れのお話である
宮沢賢治の『いちょうの実』の紙芝居コンサートをした日曜の夜
嘘のように
娘が突然
パパとねんねすると言いだしました。
それから一週間。
まだときどきお昼寝のときに欲しがりますが
夜はほぼ毎日おっぱいなしで
パパに絵本を読んでもらって寝付くパターンができました。
びっくりしたことに大好きなシルバニアファミリーで
おままごとをしながら
赤ちゃんに
ねんねね、でもパイいいね、いらないね、と言ったり
お絵描きをしながら丸をたくさん描いて
おっぱいバイバーイとつぶやいているのです。
おっぱいをあげているんだそう |
ちゃんとセレモニーをしている。。
うろたえたのはこっちです。
少し前まで夜泣きで疲れ果ててもう限界!と言っていたのに
こうなると
ぽっかり空いた穴がふさがらない。。
ばっさり切ろう!と決めてやって来た美容院の鏡で
あら、私長髪いけてる‥?と後悔するときのような
いやそんな軽い気持ちではなく
いつも振り回されていたけれど大好きな恋人に
とつぜん別れを告げられたような‥
この喪失感たらなんだろう。
産まれたばかりなのに上手に吸い付いてくれたこと、
本番前にストレスで乳腺炎になったこと、
疲れた時、痛かった時、眠かった時、
どんなに泣いてもおっぱいをあげれば安心して幸せそうな顔になったこと、
パイ、パイ、とかわいい声で甘えて頼んだこと、
あんまりどこでも頼むので恥ずかしくてダメッと叱ったこと
最近ではおしゃべりになって
夢、パイほしいなーと言ったりして、だいぶ抑えていたのに
かわいくてあげてしまったこと‥
25ヶ月、毎日続いたおっぱいライフが走馬灯のようにかけめぐり
涙がこみあげてきます。
なーーんてこった
なーんてこった
娘の成長の方がやっぱりずっと早いようです。
親って切ないなあ。
切ないのをこらえて笑うんだなあ。