2007年12月15日土曜日

静かなものがたり




クリスマスの絵本をひとつ。ルーマー・ゴッデン作バーバラ・クーニー絵、日本では「クリスマス人形のねがい」(掛川恭子訳)というタイトルで出版されているらしい。フランス語では「Prune et Fleur de Houx/プラムとヒイラギ」と、まったく異なる題だ。おもちゃ屋さんで売れ残っていたお人形ヒイラギと孤児のプラムがクリスマスに出会う。ヒイラギは真っ赤なドレスに緑の靴下で、クリスマスにぴったりのお人形。それが日本版ではホリー、孤児のプラムはアイビー。原作の英語はどうなんだろう。静かな物語、というのが私の一番好きな本のパターンで、こういう本は何回も何回も読む。バーバラ・クーニーの絵もすばらしく淡々としていて、靴下のずり下がったプラムのイラストに胸を打たれて数年前に衝動買いした。