気持ちは充分盛り上がっていたのに、クリスマスイブに風邪を引いた。私だけティッシュを離さずに家族で食事をし、0時をずぎたらプレゼントを渡しあう。だいたいフランスのクリスマスは日本のお正月のように家族で過ごすのが定番で、その直前には誰に何を贈るか、というのでてんてこまい、正直めんどくさいなあと思うこともある。プレゼントなんて本当に贈りたいときにしたらいい、お金もかかるし時間もないし、と大混雑のお店の中では思うのだけど、品物を選んでいるうちに、これ、喜んでくれるかなあ、なんて思ってだんだん嬉しくなってくる。日本だったらお中元、お歳暮、お年玉、としきたりの贈り物はもっとずっと大変だろう。形式にとらわれて義務になっていくのは寂しいので、一年に1回、お礼をしたい人に贈り物をする日、と考えることにしている。ところでクリスマスに限らず、心のこもったプレゼントを時々もらう。ピアノにくる子供たちの絵だ。これには本当にかなわない。