2013年2月3日日曜日

真の音楽家

Merci  Matthieu pour ce magnifique concert.
Nous nous sommes régalés...!

マチュー・ステファネリ氏のピアノリサイタル、大盛況で終了しました。
いやーーーーーすごかった。。。


プログラムは
スカルラッティ、シューベルト、
ステファネリ(彼の作品)、メンデルスゾーン、ブラームス




大きな体からなんとも繊細なスカルラッティのメロディが
キラキラと流れ出て
シューベルトのくっきり美しい世界にたどり着き、
彼自身による神秘的な曲を経て
メンデルスゾーンとブラームスの
力強いロマンチックな世界に
連れて行かれます。

それは本当にあっという間の旅、という感じで
目を離せない映画か小説に
のめり込んでいるように
聴き入ってしまいました。

とにかくお客さんに夢を見させる、
これが本当のアーチストですね。
特に私のように端くれでも自分も勉強をしている身だと
つい批評的な聴き方をしてしまって楽しめなかったりしますが
今回はもうとにかく気持ちの良いコンサートでした。




そして鳴り止まない拍手に
なんとアンコールを4曲!

ショパンのノクターン2曲とエチュード、
そしてドビュッシーの花火という豪華さで
お客さんも大喜び。

私は比較的後ろの方で聴いていたのですが
お客さん達の顔が
もっともっと!!というふうに輝いているのを見て
本当に嬉しかったです。



マチューは 夫の友達で
私は実は初対面だったのですが
とっても丁寧で感じよく
すっかりファンになりました。
この落ち着いた感じで27歳とは!

パリ郊外の音楽院で教鞭をとり
週末はコーラスの指揮、
空いている時間にピアノを弾いて作曲をして、
だいたい月に一度くらいの割合で
どこかでコンサートをしているそうです。

演奏活動だけに絞らず
あれこれしてリスクの少ない人生を送ってるんだ、

と本人は謙遜していましたが
そこには並大抵でない才能と努力、
そして本当の意味での自分を信じる力が備わっているように
思いました。

あーあ、あれだけ自由に弾けたら気持ちいいだろうなあー
羨ましいなーと

膨れたお腹で練習もままならない身重の私は
ちょっとため息をつきましたが
それよりも
こんな本物の人たちと知り合える環境にいる幸運に
今はただ興奮していようと思います。



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