2016年11月28日月曜日

祖父について



Les anciennes œuvres de mon grand père ...97 ans aujourd'hui !


埼玉で97歳の誕生日を迎えた祖父の
昔の作品。

鹿児島のビルに飾ってあったのを
父の従兄弟が偶然見つけ
最近写真を送ってくれたんだそうだ。




子供の頃から祖父の絵にとても惹かれた。

病気になって上京し、私たち家族と暮らし始めた時
私は小学5年生だった。
今から30年前!

ベタベタ甘えるには大きくなっていて
そして当時喘息でいつも苦しそうにしていた祖父は
お洒落で明るい祖母に比べて
決して近寄りやすくはなかったけれど
面白い宝物がいっぱい詰まった
陽の当たるアトリエに行くとワクワクした。

銀行や博物館に勤めながら絵を描き続けた祖父は
あんなに病気がちだったのにコンニチ元気で97歳

昨年会ったときはひ孫である私の娘に
可愛いねえ、可愛い子だねえと
目を細め、帰国中私の名前は一度も呼ばなかった。
私はただ夢ちゃんのママになったのだ。

こんにちはー
と、夕方学校から帰ると
2世帯住宅の隣の玄関をいつも開けた。

お、えりちゃんね?

と鹿児島の尻上がるアクセントで出迎えてくれた日が懐かしい。


詩があるねえ
祖父の絵を見てしみじみ夫が言った。

ああそうだな、そこに詩があるかってことで
何事も決めてしまう私の性格は
祖父の絵のせいかもしれない。