2008年7月7日月曜日

羊飼いの夜


羊飼いの友人の
パーティーに
招かれた。

彼はうちの音楽教室の
有望な生徒さんでもあり、
ピアノとテニスの
できる羊飼いとして
村の大変な人気者だ。

羊飼いの
パーティー。
それはそのまま羊を食べる会
であった。

フランスでは
羊は
羊毛用というより食用で
食べるため、または
食用として売るために
育てられる。

まあ残酷!なんて
言ってる場合じゃない。
生活がかかっているのだ。

美味しいね、と言って
残さず丸ごと食べる、
それこそが供養であって、
現に彼はいつも
せっかく育てた羊を殺すとき
悲しくって泣きたくなるそうだ。

私はそういうリアルを
信じる。
羊の肉は柔らかくて
とても美味しかった。




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