2011年3月17日木曜日

いつもしていることをしっかりやる



上のビデオの作者は原子力の専門家ではありません、と前置きがしてあって
だからこの説が正しいとは限らないけれど
(専門家でも確かなことなんてわからない状況なんだろうし)
私には大変わかりやすかった。
イラストも微笑ましくて緊張感が和らぐし、
それでもなるべくちゃんとした情報を伝えて皆を安心させようという
とてもまじめな姿勢が見える。

フランスでは数日前から薬局でヨード剤を求める人が続出というから呆れた。
こんなに遠くまで放射線が飛ぶと思っているらしい。。。
そりゃあパニックになる筈。
薬剤師さんが
そんな簡単に買える薬ではないし、
第一今のフランスではまったく意味がない、
とインタビューに答えていた。

アメリカに次いで原子炉を多く持つフランスだからこの問題に過敏になっているのか、
心配性、そしてこらえ性のない国民性のせいか、
現場である日本とは逆に、そりゃあ取り乱した興奮状態がみえる。

もちろん毎日電話をくれるフランスの親戚や友人、知人のなかには
できることがあったら言って!という温かい言葉もたくさんあり
その度にありがたい気持ちになるけれど
こちらも毎回感情的になっていたら身が保たない。

ヨーロッパ在住の日本人、この温度差というか国民性のギャップに挟まれて
やるせない気持ちになっている人、多いだろうなあ。

日本人の団結力や落ち着いた態度を絶賛されても
私なんか10年以上もそういう日本を離れて暮しているわけだし、
どちらの気持ちもわかる、しかしどちらでもない落ちこぼれ、みたいな気がしてくる。


けれど一番大切なのは
皆が自分を見失わずに、自分自身やまわりの大切な人の決断を信じて
希望を持って今出来ることをすること。

それもいつもはしていないことをいきなり不慣れにやるのではなく
まず、いつもしていることをなるべくしっかりやること。

たぶんそれが希望。