2011年9月29日木曜日

詩人の春をめざして

フランスでは3月に
Printemps de Poètes  詩人の春と呼ばれる文学週間があり、今年のテーマは
子供時代なんだそう。
で、朗読コンサートのパートナーで文学アソシエーション会長さんの
ミュリエルから
展覧会のお誘いを受けました。
て、展覧会?!って私は好きで絵を描いてるだけなので
びっくりしたけれど
いつも子供達のために描いてるような絵でいいんだそうで、
それなら‥とお引き受けしました。
できたら私の本業(いちお‥)である音楽と関連して、ということで
今すこしずつ世界の童謡のイラストを描いています。





アソシエーションの会員さんたちに絵を見せて、歌詞の説明をしながら
たとえば日本の童謡は
ヨーロッパの歌詞のように好きだのなんだの
感情をはっきりは言わずに
風景や出来事をたんたんと説明しているだけ、でも
そこに深みがあるんです、
その切なさみたいなものを紹介したいと思いますなんて
思いつきで適当に言ったら皆さんニコニコと聞いてくれました。

絵は本業じゃないんで、とつい何度も言ってしまう私に
テレザもミュリエルもしっかりフォローしてくれて助かりました。
せっかく頼んでくれたのにそんなこと言うなんていけないのかもしれないなあ
でも恥ずかしいもんな

できないことはできないって断ろう、という気持ちと
頼まれたことはチャンスとしよう、という気持ちと
いつも戦う私がいます。


ま、とりあえずやってみよっと。

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2011年9月28日水曜日

さいきん

だんだん秋になってきました

On se rapproche de l'automne ...



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2011年9月26日月曜日

教材いろいろ


今月は毎日のように新入生さんのレッスンがありました。
導入レッスンのパターンは
だいたい決めているので
まるで噺家?というように
今では音やリズムを説明する言葉がつるつるーっと出るようになりました。

加えてこの夏に日本で仕入れた教本を
フランス語に直したり絵を付け加えたりした
新しいメソッドもお試し中。

フランスに住む日本人のママさんたちは
こどもちゃれんじを日本からお取り寄せしているとよく聞くけれど
音楽教材もやっぱり日本はすごいのです。


ト音記号とヘ音記号に
お姫様と王子様が住んでいて‥というこの設定。
設定だけを数年前から使わせてもらっているけれど
今年は思いきって
この教本を参考に

大きなスケッチブックでフランス語バージョンの絵本をつくっています。

プリンセス・パン(うさぎ)が好きで、
プリンス・ファはパン・ドゥ・(食パン)に
目がなくってファ、ミ
こじつけたわりに受けました。
皆食パンのとこで笑ってくれたもの!
お話をして、歌を歌って、おはじきで音を並べて‥
なかなか好評です。

5歳のシャルロットちゃんによると
お姫様をきらいな女の子はいない!んだそう。
そうか!!
こちらは子供のための和声の勉強


カードは夫が作ってくれました。


よく、教材のお問い合わせのメールをいただくのですが お返事できずにごめんなさい。
私の教材はこんなふうに
日本の楽譜からヒントを得て自己流にした

説明しにくいものが多いのです。

やっぱりピアノの先生をしている母とは
いつも情報交換(母は現場で、私はネットと時々フランスの音楽事情)を
しています。

上の本は、
なんと30年前に出版された本、
上質な紙と
きれいなカラーで贅沢な教本です。


楽しみながら学ぶ、という姿勢で作られた本は
ほんとうに良く出来ています。

そして私の一番の先生はなんといっても生徒ちゃん達。
彼らの反応を見ていると、アイディアがどんどん湧いてくるんです。

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2011年9月22日木曜日

ひさしぶりに生き物係日誌


最近のうちの緑ちゃん情報
室内の緑ちゃんは私の担当です

今年もオリーブがたくさん実をつけた!
我が家のテラスにはパリ時代に買ったオリーブの木が2本あるけれど
こちらは去年実をつけた木と反対の方。
かわりばんこで不思議。

胡蝶蘭は
なんどもトライしてやっと良い場所を見つけました。
根っこに光を通すガラスの鉢と
湿気を保つ底上げの方法を教わって1年。
今年はお花は終わっちゃったけれど

新しい葉っぱをつけたのは初めてです。





ゴムの木の赤ちゃん、ネコがいたずらして折ってしまったのを
だめもとで挿し木にしたらちゃんと育っている!

この人、ノルマンディーで私が一目惚れして
うちに来たサワコさん
こまったさんに似てる↓




先日セールで買ったライトは
昼間に太陽のエネルギーをたっぷり吸いこんで
夜になると勝手に灯りをつけてくれる優れもの

植物も動物も日々淡々と生きていてエラい。


私も小さなことでクヨクヨしたり喜びすぎたりせずに
毎日健やかに愉しく生きようと思います。


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2011年9月20日火曜日

いちにさんし‥Un deux trois quatre...

Ca y est ! Je reprends le cours de danse country.

先週からカントリーダンスのレッスンも再開!

前のダンス教室では
サルサや社交ダンスのクラスに比べて
カントリーは不人気で
後半は先生と私とふたりという日もたびたび、寂しいレッスンでした。
それはそれで贅沢だけど
カントリーってそもそもラインダンス。

みんなで列になっておなじ動きをするのが基本なのに
こんなに少人数ってちょっとなあ‥と思っていたところ
カントリーダンスのみのクラブを見つけました。
先生はいるけれど教室というより愛好会、月に一回のソワレでは
皆で帽子かぶってブーツはいて踊りまくるんですって!
きゃーー

そんなわけで、楽しく通っています。

私は数を数えるのが好きなので、しっかり拍が決まっていて
繰り返し同じ動きをするカントリーは安心します。

頭の痛い新学期のいろいろも
踊っていれば吹っ切れるってもんです。



レッスン後に、「あなた、はじけてるわね!いいわよ!!」と
先生に言われてびっくりしました。

あら‥

家に帰っても
くるくるひとりで踊っています。

夫はおもしろそうに見ています。


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2011年9月17日土曜日

ごっこ遊びは好きですか


What Can You Do with a Shoe? (Beatrice Schenk de Regniers,illustrated by Maurice Sendak)
(1955, recolored in 1997)

今図書館で借りている本
『一足の靴でなにするの?』
ベアトリス・シェンク・ド・レーニエのたのしいお話に
モーリス・センダックのそれはすてきなイラストのついた絵本。
イタリア式と呼ばれる、横に長い私の好きなフォーマットです。

このページと



このページが好き


センダックといえば
少し前に映画にもなった


が、あまりにも有名だけど

私のお気に入りは




ロージーちゃん!
こどもってほんとに
ごっこ遊びが大好きで、想像力ひとつでかんたんにあっちこっち行ける。

幼児クラスでも音楽に合わせて登場人物になりきる、という
プログラムを必ず入れます。


あわただしく決まった幼児クラスのお知らせはこちら↓



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2011年9月12日月曜日

音楽の出前ひろがる



この週末は友達のコンサートを聴きに行ったり

先週の悪天候で延期になっていた申し込みデーがあったりで
少しバタバタしていました。

コンサートは11月の土曜コンサートにも出演してくれる
メゾソプラノ、カリーヌのリサイタルで
場所は
ミラマ・ル・ヴューという見晴らしの良い丘の上にある小さな村の教会。
主催は友達のコックさんが関わっているアソシエーションです。
しっとりした大人っぽいプログラムで
とてもすてきなコンサートでした。

そして日曜日。お祭りになると現れるブラスバンドのおじさんたち。
いつも楽しそうに演奏していてワクワクします。

毎年この日は村のガレージセールも同時に行われます。
けれど一週間延期になったからかいつもより閑散としていたし
うちの教室の申し込みは夏休み前から受け付けていて
ほぼ完了していたので
私たちはひたすらのんびりスタンドに座っていました。

それだったら別に参加しなくっても?と思わないでもないけれど
年に一度のこの行事、
他のアソシエーションの人たちと顔を合わせたり
古い生徒さんが挨拶に来てくれたりする和やかな雰囲気を味わうことが
新年度のスタートとしてやっぱり必要なのかもしれません。



なんて思いながら暇なのでスタンドで絵を描いていたら
小さなお子さんを連れたお母さん達がやって来て

「今年は幼児クラスはありますか?」

‥日にちを合わせたりお部屋をとったりするのが億劫になって
ここ数年、自分の教室での幼児のグループレッスンは避けていました。
なんといっても
保母さんたちのアソシエーションでの出張レッスン「音楽の出前」は
指定された日に道具を持って行ってレッスンするだけなので気持ちが楽。
私は事務というか、連絡事項というのがあんまり得意じゃないのです。



けれどこのお母さん方、実は去年も来てくれて、その時に
私が人数が集まらないと‥なんて渋っていたら
今年はレッスンを受けたいって子が5人はいるんです!

夏休み前から皆でお願いに行こうって言ってたんです!
ってとっても熱心に言って下さるので
私はびっくりしてええと‥となってしまいました。











というのもこのお母さん達の前にも
幼児クラスのお問い合わせがあったのに
すいません、幼児クラスはしてません、と断ってしまったのです。

やっぱりやったら?という夫に
そうだね、と
つい言ってしまった。

私はたぶん、この村に引っ越してこなかったら
幼児教育にはそんなに触れていなかったと思います。

仕事がなかった時に、依頼されたことはぜんぶやろうと
どさくさで引き受けたことが4年間も続いていて
ピアノのレッスンよりも準備が必要だし、大人数を前にして
声がでなくなったことも何度もあり、
もうやめようと思いながら
うんと小さな子たちがドレミ‥と歌いながら踊ったり笑ったりしてくれると
本当にうれしくって
そしてその準備のために絵をたくさん描くようになりました。



やっと落ち着いてきて、これからはピアノの個人レッスンと
自分の練習に打ち込んで‥と思っていたけれど
必要としてくれる人がいる、ということは
とても幸せなことなんじゃないか、
これは自分自身の成長のチャンスと受け止めるべきなんじゃないかと
その熱心なお母さん達を前にふと思ったのです。

そのお母さん達のなかには、土曜コンサートに足を運んでくれた人もいて
あれ、大変大変と嘆いてばっかりいたけれど、ここにも見ていてくれた人がいた、
とこんな時に気がついたりしました。


その喜びが
もっと大変になるのにいいの?と
不器用な自分を心配する声よりも勝ってしまって、
また、新しい世界が始まりそうな予感です。

この動物達は、今年の音楽の出前のオープニングソング
Le concert コンサート、という曲のために描きました。



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