2008年3月5日水曜日

窓のある蛇を見に


春近し、と思っていたら油断ならない。
冷たい風で気温がぐっと下がった。
飛ばされそうになりながら
赤いほっぺの小さな子供達が
それでも元気にレッスンにくる。

歩いてたら遠くの鉄道橋に電車がゆっくり走っていくのが見えて、
図書館に返したばかりの絵本を思い出した。

おとなしいキリンが毎晩毎晩遠くに走っていくので
動物達が「どこに行ってるの?」と聞くと
キリンはこう答えるのだ。

「窓のある蛇を見に」

興味しんしんで動物達は
ある日キリンの後をつける。
そこには夜空の下、
光の漏れる窓の並ぶ長い長い列車が
蛇のようにうねりながら走っていた。

それは朗読CDのついた絵本なので、
じっくりと絵に見入ることができる。
絵本はだれかに読んでもらうのが一番いいもの。