2009年8月4日火曜日



ひさしぶりの日本滞在も
だんだん
残り少なくなってきた。

今年はお天気がそんなに良くないけれど
暑くて眠れない、なんてこともあまりない。
それはそれで良かった。

気づいたら人生の3分の1を外国で暮らしてしまって
向こうにいるときは
日本ではね、なんていつもエラそうに言っているのに
帰ってきたらきたで、
このめまぐるしい変化に取り残された気持ちになる。

たとえば手紙を書こうとして宛名の書き方を忘れていたり
美容院で質問にうまく答えられなかったり
新宿駅の雑踏にとまどったり、
そんな些細なことで
ああ日本人失格‥!なんて思う。
かといって自分の住む国ではいつまでたっても外国人だ。

なんだか心許ないなあ。

そしてなにより、それを選んだのは私自身ということ。

そういうことを
電車のつり革にぶらさがりながら、または
日が暮れて人々がお店の灯りに照らされる街を
車の窓からぼんやり見ながら、
考えている。

いいかっこしいの私はマミーに
日本をよく思ってもらいたくて、
このすっきりしないお天気を恨んでいた。
そんなある日、雨上がりに
虹が出てるよ!と父が言って皆で外に出たのだ。
胸がすうーっとするような
それはみごとな虹だった。

まあいいか。
どこにいたって私は相変わらず
ちょっと(かなり?)ヌケてる流れ者なのだ。
今はこの恐ろしく違うふたつの文化の間を
思う存分、いったりきたりしていよう。


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