2010年8月8日日曜日

発つ側と残る側




先日、マルセイユ近くの夫の実家に泊まって
ルーマニアのバレエ団と契約した妹のマガリーを
皆で見送った。

日本の春がそうであるように、こちらでは秋が新年度。
だから夏は別れの季節だ。

新しい生活にたくさんの希望と

やっぱり少し緊張感を持って旅立つ彼女はとてもきれいだった。

私はなんとなくしんみりとした気分になって

もうずいぶん前に留学するために日本を発った日や

パリから南仏の田舎に引っ越した日や

結婚した日や

そんな自分の旅立ちの日を思い出した。

考えてみたら見送ることよりも見送られることが多くて

残される側の寂しさというのを

あんまり味わった事がなかったのだ。

そうか、見送る寂しさというのは

旅立つ勇気に負けないくらい、強いんだな。

翌日はお母さんと伯父さんの合同誕生会をして

夕方家に帰った。




おみやげにこんな色とりどりの野菜をもらった。




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