2011年4月18日月曜日

話のための話はよそう

ターシャ・テューダーのファンである母が
寝る前にターシャの本を読むと朝起きた時の気分が違うのよ
といつか言ったことがある。

その時は、ふーん、そんなものか、と思っていた。

だけど、3月11日以来、毎朝起きたとたんに
なんともいえない嫌な気持ちに襲われるのに気づいた。

そうやって

無理矢理つくる料理も
無理矢理弾くピアノも
ちっともイケていなかった。

ちょっと疲れてきたな

と思い始めたある日、
東京にいる大好きな友人から本が届いた。



本のプレゼントに手紙がついていた。

災害のことだけじゃなくて
新しい仕事のことや
面白い本や猫の話がいつもの調子で書いてあって
しんしんと気持ちの落ち着く、とても良い手紙だった。

それからちょっとして
あーあ、励まされてどうすんのサ、と思った。


私はそれから毎晩この本をしずかに開いて
しずかな気持ちになって詩をひとつかふたつ読むことにしている。
朝の目覚めはずっと良くなって
ヨガやエクササイズも再開した。

コンサートが近いから
ピアノもちゃんと弾いている。


封筒もこんなに憎いのです

友よ、39!





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