2010年2月4日木曜日
自覚
一人暮らしをしている頃は時間がもったいなくて
毎日パスタとかチャーハンとか簡単なものしか作らなかった。
ふたり暮らしを始めた頃も夫の方がだんぜん料理が巧かったので
私はおいしいー!と調子良く言って食べてるだけだった。
そのうち田舎に引っ越して、私は自宅で
彼が外で働くようになって(それでも一緒にいる時間がずいぶんあるけれど)
役割が逆転した。
時間がたっぷりあったから
料理もたのしいなあと思うようになった。
まだまだ失敗する事もあるけれど
昔ひとりで家に帰って来て
誰もいない小さなアパートの明かりを全部つけて
疲れたなあーと思いながら冷蔵庫を開けて
ああ限界だ、私はひとりで成功するような強い女にはほど遠い
と泣きそうになった日のことを思うと
少なくとも彼が帰る時間に合わせて夕飯は作っておこう
と思う。
本当はあの頃こそ自分に元気をつけるために
美味しいものをつくって食べなくてはいけなかったのだけど
私にはそれができなかったから。
今日、最後の生徒さんがレッスンを終えてもボードに絵を描いたりして
なかなか腰をあげないでいると
お迎えに来たお母さんが
さあ帰りましょう、エリコは一日中お仕事して(そうでもないです)
これからダンナさんとお子さんのお世話もあるのよ!
と女の子に言った。
お子さんはいないですけどね、と私は笑って言ったけど
内心どきどきした。
そうか、自分ではまだまだ若いおねえさん先生みたいな気分でいたけど
(ずうずうしい)
このお母さんだって私と同じ歳くらいなのかもしれない。
それで同性の立場としてお互い大変ですよね、って思ってくれたのかもしれない。
しかもそのお母さん
職業はピカーン、スチュワーデス!それこそ大変ですよ。
私、自覚ゼロだった。
結婚して家事もゲームみたいに思ってやっていて、
でも至らないところもたくさんあるから
実家の母なんかから見ると
あらあらオママゴトしてるわねえ
って感じだと思う。
繕い物だってぜんぜん出来なくって
母かマミーに頼りっぱなしだし。
それなのにそれなのに
来月は33。
うちのネコがもう4歳なのに悪戯ばっかりして
って笑ってる場合じゃなかった。
はー
こんな日もある。
Merci!
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