2011年5月22日日曜日

なくてはならないもの

発表会終了!

たったひとりで大勢の前にでていく勇気
もしくは親子や

姉妹で練習を重ねて


音楽を分かち合う悦び

ちいさいひとも


おおきいひとも



みんながんばった!

第一部ちびっこ音楽隊




第二部青少年とおとなたち



人はどうして音楽を習おうと思うのだろう、とよく考えます。

私はピアノを早くから始めたけれど
ピアノって楽しい、と単純に思えるようになったのはごく最近です。

それも仕事が増えて練習時間があまりとれなくなってから。

なぜならそれまで音楽の悦びとは
つらくて苦しい練習を乗り越えた先に
やっとつかめるほのかな充実感、
という具合だったのが
本当に楽しいのはその過程にある、と気づいたからです。

だから皆にも、練習が楽しいと思えるようになってほしい。

そして、つらい時や悲しい時に
自分には音楽があってよかった!と思えるようになってほしいと思っています。

先週ひとりの女の子が来年の習い事を考え中なの、と言いました。

「ピアノはね、続けるつもり
だってここでやめちゃうのって残念すぎるでしょ?」

彼女はピアノを始めて3年目、今日の発表会では
自分で作曲した曲と、テクニックをちょっと背伸びした曲を
きれいに弾いてくれました。

「うん、これからもっと楽しくなるからね」

そう答えながら私はとても嬉しかったです。

いつか彼女にとってピアノがなくてはならないものになるように
練習する楽しさをうんと教えてあげたいと思う。

そういう意味では
練習の成果を皆がニコニコして拍手したり声をかけあったりして
わーっと盛り上がるフランスの発表会スタイルはとても好きです。

あまりの騒がしさに最初はびっくりしていた私も
今では率先してブラボーブラボーって叫んでいます。
だって偉いと思うもん!

そしてちょっと間違えちゃって、それでも最後まで投げ出さずに弾いた生徒さんに
よりいっそう大きな声がかかったりする温かさもあります。


もちろん間違わずに弾く方が良いけれど、失敗から学ぶことは大きいし
それぞれがそれぞれの階段を登って行けばいいんじゃないかと
今やっと思えるようになりました。

私たち講師にとって発表会はコンサートと違う緊張感があります。
だけど、発表会はそれぞれの生徒さんの晴れ舞台であって
皆が同じような弾き方をする先生の作品展みたいになってはいけないと
思っています。

それぞれがそれぞれの表現をする、その場所をつくる役に徹していると
こちらも違う楽しみが生まれるような気がします。

皆さんおつかれさま!



merci!にほんブログ村 猫ブログ シャム猫へにほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へ