2010年5月2日日曜日

振り返る

5月最初の日曜日です



私は朝から絵を描いて(リズムを学ぶための紙芝居製作中)
夫はのんびり休んでいたのだけど
午後遅くになってから
ちょっとは外に出ようということになった。

行き先は、またお花屋さん。
テラスの枯れきった音楽教室なんて哀しいものね



さて、このブログを初めてちょうど3年になる。

パリを離れて南に行こうと決めたとき、
それも全く知り合いのいないド田舎で
仕事を始めようとなったとき、
私の周りの人の反応はふたつに分かれた。

いいじゃんエリちゃん、南、似合うよ、がんばって!
(色が黒いとか顔が濃いとかそういうことでしょうか‥)

というのと、当然

えー大丈夫なの?!(そんな世界の果てみたいなとこで何するの?!)

私自身にはその両方の気持ちがあった。
休暇で行く南フランスは魅力的だったけれど
パリには自分なりに築いたささやかな生活があった。

やっと安定してきた仕事や大切な友人たち、ピアノの恩師、
ヨガのレッスン、日本の本が借りられる図書館‥。

けれど都会の生活に耐えられなくなっていた夫は
田舎で音楽教室を開いてコンサートの企画をするという案に
取り憑かれたようにこだわった。




問題は場所ではない。

ここは自分の居場所じゃないと言って一カ所に落ち着かず
何か叶わぬ夢を見て移動し続けるなんてちょっと違うんじゃないか。

どこにいたって自分さえしっかりしていれば何かできることはあるはずだ。

けれど夫にはやっぱりここが合っていたのだ。
嬉々として自然を満喫し、大工仕事に勤しむ姿を見ていると
ああよかったなあと思う。

問題は場所じゃない、と自分に言い聞かせなければならなかったのは
今度は私の番だった。引っ越し間際になってものすごく怖くなった。
それでブログを始めた。
言うならば『少女ポリアンナ』の「よかった探し」のつもりと
心配していた日本の家族に安心してもらうために。



1年くらいはやっぱりちょっとつらかった。
けれどブログ見てるよ!と遠くの友人たちがメールや手紙をくれて励まされ
ブログを通して新しいステキな出会いにも恵まれた。
3年なんてあっという間だけれど、落ち着いてきた時こそ
手を抜いちゃいけないと思っている。

おしゃれなレストランを紹介するとかそんなフランス情報は全く無し。
毒にも薬にもならない日常ブログを読んでくれた方々に感謝。

私、元気です!




さて田舎暮らしの味方はインターネット、お気に入りのブログはいくつかありますが
なかでも大ファンなayuCafeブログで、
なんとこのブログを紹介していただきました。
感激です!ayuCafe