2010年3月2日火曜日
私の成分
私と夫の作業部屋の片隅にある
父のコーナー。
今思えば私は小さい頃
その頃流行りだしたテレビゲームとか
何かすごいコレクションとか
高価なおもちゃを持っていたわけではないけれど
本や絵を描く道具に欠いた事はなかった。
一緒に住んでいた祖父と父が絵描きだったために
うちには紙や絵の具が溢れていて
画用紙や色紙はいつもなくなる前に勝手に補充されていたし
父のものすごい数の色鉛筆セットで
(机の上でそれはやっかいな置物のように場所をとっていた)
微妙な色の違いや反対色の存在を知ったし
祖父のアトリエの油絵の具の匂いは
家を出て10年以上もたつのに今でもしっかりと覚えている。
私は色を塗るときに雑だと言って
父によく怒られた。
注意深く、とか、丁寧に、という言葉に異常に反応してしまうのは
そのせいかもしれない。
父の口癖の甲斐もなく
今でも「雑=ウワノソラ」は私の大きな欠点だけど
絵を描くときにいちばん好きなのは色塗りだ。
本はふとんの中にスタンドを持ち込んでまで読んだ。
(おそくまで起きていると怒られたので)
そして読み終わった本の場面を再現するために
色紙を切ったり張ったりして遊んだ。
どうしてこんなことを急に思い出したかと言うと
すっかり大人になった今でも
小さい頃とまったく同じようなことをして暮しているからだ。
音楽と絵と本、これが私の成分です。
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