2011年2月26日土曜日

星空の音楽 ウルマス・シサスク

先日注文した楽譜が届いた。
ちょっと高かったけれどすごくキレイな本。
そっとめくってはじめの1音を弾く時の静かな興奮といったら。。。

エストニアの作曲家ウルマス・シサスクの『星の組曲』
以下、舘野泉氏の記事より
ウルマス・シサスクは1960年、バルト海に面したエストニアに生まれました。優れた合唱の伝統を持つこの国の首都タリンは中世から文化都市として栄え、いまだに古都の面影を豊かに残しています。第二次世界大戦中はナチス・ドイツに選挙され、大戦後はソヴィエト連邦に組み込まれるなど、苦難の歴史を経てきましたが、現在は共和国として独立。欧州連合の一員となる日も近いようです。
フィンランドの首都ヘルシンキからタリンまでは、高速艇でわずか一時間半。距離的には青森から函館ぐらいではないでしょうか。フィンランド、エストニア両民族のルーツはともにフィン・ウグル語系で、周辺のスラヴ、スカンディナヴィア、ゲルマン、アングロ・サクソンなどとは、全く異なった言語を話します。
数年前にヘルシンキのレコード店で、シサスクのピアノ組曲「銀河巡礼」のCDを見つけました。水がめ、琴、オリオン、海蛇、ペルセウスなど、北天の29の星座を各章のタイトルとし、更にそれらの星座から引き起こされた夢、幸福、凝固、永遠、瞑想などのイメージが副題としてついています。未知の作曲家の、しかも演奏時間50分を超す大曲でしたが、透明な音空間に、神秘性、原初的な爆発力、緊張感、豊かなドラマ性を込めながら、しかも全体を支配する調和と静寂の息を潜めるような美しさが見事で、一気に聞いてしまいました。翌日、楽譜を求めて読んでみると、壮大な全体像を形成するひとつひとつの曲は、純化された極めて単純な音型から発し、徐々に形を変え、重なり合い、次第に複雑に織り成されていくのです。そこには、小さく単純なものから大宇宙が形成されていく姿が、手に取るように見えました。
シサスクは、天体観測を趣味とした祖母の導きで、幼い時から星の世界に魅入られていました。現在ヤネダにある彼の仕事場は《星の塔―ヤネダ音楽観測所》と名づけられ、そこで天体望遠鏡と鉛筆、消しゴムの助けを借りて、作曲に没頭しているのだそうです。彼のピアノ曲は全て天空に関係したもので、前述の「銀河巡礼―北天」に続く「南天」、ソナタ「天の川」、ソナタ「アンドロメダ」、そして「黄道十二宮」などがあります。1987年、彼は惑星の自転周期から星の周波数、音の周波数を計算し、惑星のハーモニーを論理的に引き出したそうです。その後、銀河と星の理論上の数から、宇宙全体の音のテクスチャーを導き出しており、またカトリックに傾倒することによって、現世と来世の徳への興味を深めたといわれています。




この曲に合わせて谷川俊太郎氏が書き下ろした詩を
岸田今日子さんが朗読し、
フィンランド在住のピアニスト舘野泉氏がピアノを弾いている、という
ものすごーーーーく贅沢なCDをもっている。
どうしても弾きたくて探し求めた楽譜。
日本では絶版になっていた。

そして本人が弾いているヴィデオも発見。
この曲はシサスクが14歳のときに書いた曲とか、、
あまりにも純粋な美しい響きを何度も聴いた後に
この映像を見た時の夫の感想↓
え!シサスクってこんな木こりのおっさんふうなの?!
‥でもでも私は彼の飾らない感じ、曲のイメージとぴったりだと思います!




こちらは『ミルキーウェイ(天の川)』という連弾の曲、
(関係ないけれど私は昔ミルキーという犬を飼っていた)
6月の連弾コンサートは天気が良ければ星空の下になる筈!
そしてコンサートのテーマ「旅」にぴったり。
たまにはこんな現代曲も‥チャレンジです。
あーわくわくするなあ  merci!にほんブログ村 猫ブログ シャム猫へにほんブログ村 音楽ブログ 音楽教室・音楽学習へ