私たちはふだん電車も通らない、
商店はパン屋とカフェとタバコ屋の三軒、という小さな村に住んでいます。
それで街の中に、たくさんのお店もレストランも海も緑も揃っている
オンフルール暮らしがすっかり楽しくて、気づいたら
10日間もここに留まっていました。
もともと体力のないヘタレなので、こういうのんびりした旅が一番すき。
それでもやっとこさ外に出ました。
映画『男と女』の舞台であるドーヴィル、その港の向こう側が
トルーヴィル・シュール・メールです。
この街では トルーヴィルに暮らしたポスター描きのサヴィニャックの作品が
あちこちに見られます。
41歳の時にモンサヴォンという石鹸のポスターで花を咲かせたサヴィニャックは
「僕は41歳の時にモンサヴォンの牛のお乳から生まれた」とよく言っていたんですって。
彼のポスターのきっぱりとした色と線とメッセージ、
こんなのが毎日見られるっていいなあー