今朝、起きたらカモメの声がした。
うちなら蝉が鳴いてる頃。

ノルマンディーの景色は南仏プロヴァンスのそれとは
別の国のようになにもかもが違う。
オンフルールにはパリに住んでいた頃、もう5年くらい前に
日帰りで来たけれど
その時とはまた違う感動がある。

例えば私たちの住むところではいつも太陽がギラギラ輝いているけれど
ゼラニウムやアジサイはこんなふうにイキイキと咲いていない。
南仏の赤っぽい平たい屋根は
ここでは黒板みたいな、またはチョコレートみたいな重たい色で
雪や雨が残らないように鋭い斜面を見せている。

少しくらい雨が降っても人々は文句もいわずに
濡れた石畳を黙々と歩き
ちょっと太陽が顔を見せれば

猫だってこんなに嬉しそう。

今日のかわい子ちゃんは近くのホテルの喫茶店にて

ホットレモンという、レモンに熱いお湯を注いだだけの飲み物が
とても美味しかった。
今度の旅は本当に気の向くままにしっとり地味な日々、
なんだか元気が出て来ました。