2011年6月4日土曜日

そしてサヨナラの時がきた




数日前から青空の消えた南仏。
コンサート当日の朝はなんと嵐のような暴風雨‥
リハーサル中のホールまで水漏れというハプニングに見舞われて
一体どうなることやらと心配した、

連弾コンサートが
無事に終わりました!
夜になると悪天候もすこしずつ回復して


なんと会場、満員!!ありがたや〜
そして「Bon voyage! 素敵な旅を!」
というオットの挨拶で音楽会が始まりました。

こちらエストニアの作曲家シサスクの『天の川』。
ピアノの弦まで叩いたりはじいたりしちゃう現代曲で

ハズすか受けるか、という冒険でしたが
単に楽器の可能性を追求しただけでない
豊かなシサスクの響きに
なんと一番の反響がありました。

最後はこんなふうに4本の腕でバーンと終わるのです。

あー終わっちゃった

ワタシタチ、とっても

楽しませてもらいました。


そしてアンコール。
4手じゃなくって3手です!と言って
いよいよメロディカデビュー

あれ、なんか

ノリノリ?!



アンコールは他にブラームスのハンガリー舞曲と
ルパン三世をやりました。
大好きなルパンのテーマソング、誰も知らないと思っていたら
夜中にメールあり。
先日パーティーで知り合った男の子が友達を連れて
聴きに来てくれていて
ラストのルパン、嬉しかったよ!とのこと。
メールにはルパンのオープニングビデオまでついていて、
えーアニメファンだったんだ、とびっくりしました。
いろいろな場所にいろいろな出会いがありますね。


譜めくりをしてくれたソプラノのカリーヌと‥


さて土曜コンサートも秋までしばらく休憩です。

月一でコンサートを企画しようと夫が言い出した時、
私はすぐに、えー無理でしょう、と言いました。
夏にはあちこちでフェスティバルの開かれる南仏、
そのかわり他の季節には音楽会が殆どありません。
そこを見込んで反対に秋から初夏まで毎月のシリーズとして続けたい、
というのが彼の意見でした。

やっと田舎の生活に慣れてきたところで
また一から何か始めるなんて、これ以上忙しくなるなんて、
と私はぶつぶつ言っていたのですが
夫は会う人会う人にこういうことがしたいんだと言い続けて
お役所や演奏者、ジャーナリストにかけあい、雀の涙のような予算で
コンサートシリーズが実現したのです。
たとえばアソシエーションなのでホールは無料、
ピアノのレンタルも格安、という田舎ならではの特権と
お金のためじゃないよ、と言ってくれる
ありがたい音楽家の友人達、そして家族の協力にも恵まれました。

個人的に一番学んだのは、切り替え。
なにしろ毎月の本番はあっと言う間。
毎回の反省点はすぐに次回の目標となり
さあ次いこ!と気持ちの切り替えが必要です。

それから近くの街や村にポスターを貼りに行っては
冷たくあしらわれることもあってその度にめげそうになり、
そうすると不思議と次の場所では
コンサート好評ですよ、続けてくださいね!と嬉しい言葉をかけてもらったり。
ああ世の中にはいろんな人がいるなあー
すぐにめげちゃダメだあーと勉強になりました。

さて明日はひたすらぼーーーーーーーっとする予定です‥ビバ日曜日!

Le dernier concert de saison 2010-2011.Malgré le mauvais temps,la salle était plaine.Merci à tous les personnes qui ont assisté au concert.Merci également à notre famille et nos amis qui nous ont aidé pour tout... C'était une super aventure!


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